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2月24日は3回目となるロンドン出産講座を開催します。

初めての妊娠・出産というものは、出産自体が経験のないもので分からないことだらけ。

それが海外での出産となると、さらに不安になりますよね。

経産婦の方も出産は経験しているものの、海外での出産となるとどうなんだろう、と初めてでもそうでなくても不安はつきもの。

かつての私も、イギリスに来て2ヶ月目で初めての妊娠が発覚し、何が何だかわからない中、とにかく日本語で情報が欲しい!と出会ったのがなかよし会発行の「マタニティブック」でした。

また、なかよし会の集まりに妊娠中に行き、先輩ママ達に出産のお話しを直に聞き、情報を得たのもとても良かったです。

人生の一大イベントであるお産。不安なく満足のいくものになって欲しいなという思いでヒプノパーシング講師のウィルソン寛子さんと共にロンドン出産講座をスタートしました。

なかよし会は出産・育児に関わるプロフェッショナルな方々と連携を取っていますので、講座の前はNHS(National Health Service;英国の国民保険サービス)で働いている医師や助産師に最新の現場の情報を聞き、常に新しい情報をアップデートしております。

さて、出産講座やなかよし会の集まりに来られる妊婦さんからの質問で良くあるのが、

「NHSでの出産は大丈夫でしょうか?プライベートの病院の方が良いですか?」

というもの。

6年前の私も、ネットサーフィンで得た情報は確かにNHSに対してネガティブな情報だったので、質問者の気持ちは分かります。

では、ネット上ではなく、現実ではどうでしょうか?

私はイギリスのNHSで2人出産し、なかよし会で何百名のお母さんたちの出産経験を聞いていますが、もちろん良い経験じゃなかった方もいますが、圧倒的にNHSの出産で良かった/問題なかったという方の意見が多いです。

もちろん、NHSは人員不足で直ぐに対応してもらえなかったり、待ち時間が長かったり、病院食がひどかったり(笑)、というのはあります。

しかし、現場での医師、助産師、看護師、麻酔科医など、皆様プロフェッショナルです。

イギリスの医療従事者は、revalidationという、3~5年に一度、医療の質の向上のために免許の更新にあたることを行います。(医師は5年に一度、看護師・助産師は3年に一度)

日本の医療従事者は通常国家資格を取った後は質の向上は病院・個人に任せられているのですが、イギリスは3~5年単位で免許の更新にあたることをしているので、全員がプロフェッショナルなのがこの制度故なのかなと感じます。

さて、本題に戻りますが、NHSよりプライベートの方がいいのか?に関して講座で皆様に必ずお伝えしていることが2つあります。

・プライベートの病院で働いている医師や看護師はNHSと同じ人材(掛け持ちをして働いている)

・高度専門的医療が必要になった時は、NHSに搬送される

私もこれを初めて医師の友人に聞いた時は驚いたのですが、実はプライベートの病院とNHSで働いている医療従事者は同じなんです。

プライベートのみで働いている方もいるかもしれませんが、医師からすると、プライベート一本というのは彼らのステイタス的にあまりよくないとのこと。

そして、高度専門的医療の対応はNHSに搬送されるので、難しい処置が必要な方は最初からNHSの方が安心かもしれません。

プライベートの良いところは、診察が直ぐにできることと、産後はお金さえ払えば希望日数入院可能です。 ※NHSでも妊婦と赤ちゃんは優先順位が高いので即日診察になります。産後は平均正常分娩の場合6時間〜1日、帝王切開は約48時間で退院。経過観察が必要な場合は入院日数が延びます。

NHSは大丈夫か?プライベートの方が良いか?という問いに関しては、

”NHSは大丈夫です。プロフェッショナルな医療従事者なので心配ありません。産後に入院を何日もしたく、£10,000以上の医療費を支払える場合はプライベートの方が良いでしょう。”

というのが私の回答になります。

是非、この情報もNHSで産むか、プライベートで産むかを選択する1つとしていただければ嬉しいです。

NHSとプライベートの違いの一覧表、詳細はなかよし会発行のマタニティブックP8~P11をご確認ください。

ロンドン出産講座は2月、6月、10月の4ヶ月に一度の開催になっておりますので、妊娠された方とパートナーの方は是非ご参加ください。

皆さんが不安なくお産ができますように☆

英国なかよし会会長 村尾友子